こんにちは!今回は、引きこもりのゆうた君を外の世界へと連れ出す鍵となった、幼馴染・清水ゆきのヘアメイクを、現場から届いた動画とともに徹底解説します。
今回のゆきのメイクテーマは、「トレンド感」と「圧倒的なナチュラルさ」の両立。ただのすっぴん風ではなく、ゆうた君の「かわいい?」という問いに、自信を持って「うん」と頷けるための、微細な計算が随所に隠されていました。

ヘアスタイル:脚本が導き出した、必然の「編み込みおさげ」
アンケートでは空白となっていましたが、脚本に記され、ゆうた自身も確認した「編み込みおさげ」というヘアスタイル。これは、今回のゆきの演出において「これ以上ない選択」でした。
耳上からきっちりと、しかし柔らかく編み込まれたおさげ髪。もしここで完璧に巻き上げたサロン帰りのような髪型だったら、ゆうた君はドアを開けなかったかもしれません。自分で一生懸命編み込んだであろう「編み込みおさげ」には、彼女の「ゆうた君のために準備してきた」という純粋な努力が可視化されています。
ゆうたと向き合う彼女の、ストレートすぎないその質感が、今後彼女がどんどん垢抜けていく(変化していく)未来を想像させる、最高のキャンバスになっていました。
ベースメイク:水スポンジが叶える、揺るぎない「瑞々しさ」
乾燥によるポロポロ崩れを防ぐことは、長時間の撮影において最も重要なプロの課題です。
今回の最大のこだわりは、スポンジを水で濡らして使用したこと。vim beautyやfee、LUNAのコンシーラーを重ねる際、水を含んだスポンジで叩き込むことで、ファンデーションが肌に吸い付くように密着し、内側から発光するような瑞々しい肌が生まれます。
ブラウニーを渡すその瞬間。ゆうた君の部屋という「閉鎖的な空間」に差し込む、彼女のパサつきのない、潤いに満ちた肌。それが、外の世界の爽やかさと、彼女の真っ直ぐな想いを視覚的に際立たせました。


ポイントメイク:ピンクベージュのワントーンで作る「トレンドの甘さ」
今回のゆきは、メイク、衣装、リボンの全てを「ピンクベージュ」のワントーンで統一しています。
Dasiqueのムードシャドウパレットで、今のトレンドであるミュートな陰影を作りつつ、3CEのグリッターを点置き。そこにCEZANNEのアイラインで柔らかな輪郭を描きました。
hinceとロムアンドを重ねたリップ、そしてピンクベージュのワントーン。この「トレンドの甘さ」と「多幸感」こそが、ゆうたに「完成されてると物語がない」と言わしめつつも、「(今のゆきなら)学校行く」という約束を引き出す、最大のギフトになったのです。




メイクが「心のドア」をノックする
「ナチュラルに見せるために、どれだけ緻密な水分補給ができるか」。 ゆきちゃんのメイクからは、そんなプロフェッショナルな現場の執念を感じます。
彼女の瑞々しい肌と、ピンクベージュのワントーンでまとめた、守ってあげたくなるような「編み込みおさげ」スタイル。ゆうたがドアを開けたその瞬間、彼女自身が、外の世界からの「希望」そのものになっていました。
これから始まる、二人の垢抜けていく物語。その第一歩となる、この初々しいナチュラルメイク。ぜひ、画面越しにその瑞々しさと、彼女の纏う多幸感を感じ取ってください!

本サイトは、ヘアメイク師を育成する株式会社サロンフラフが運営しています。
日々の現場で得た知識をもとに、美容師のスキル向上に役立つポイントを解説しています。
気になることがございましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。
