【現場レポ】『インフルエンザオリンピック』美知子編。日常の「母」と脳内の「審判」、ヘアアレンジが繋ぐ二つの顔

こんにちは!今回は、圭人の母親であり、脳内オリンピックでは厳格な審判も務める美知子(みちこ)のヘアメイクを解説します。

今回の美知子のメイクテーマは、究極のバランスが求められる「ナチュラル」です。息子の看病をする日常のリアリティと、脳内スタジアムでジャッジを下す審判としての凛とした姿。その二面性を、最小限のステップで最大限に引き出すプロのテクニックをご紹介します。

目次

ベースメイク:魔女工場×メイベリンで作る「整った素顔」

美知子のメイクで最も難しかったのが、「メイク感は出したくないけれど、すっぴんには見せたくない」という絶妙な匙加減です。

魔女工場のファンデフリーサンクリームをベースに、メイベリンのフィットミーリキッドで部分的に補正。

ファンデーションを全面に塗るのではなく、サンクリームで肌をトーンアップさせつつ、必要な箇所だけメイベリンでカバーすることで、家の中で看病しているお母さんらしい「自然なツヤと清潔感」を両立させました。

ヘアスタイル:前髪一つのアレンジで「審判」の規律を出す

アンケートでも「一番こだわった」と語られているのが、ヘアスタイルによるキャラクターの使い分けです。

日常(母)モード: リファロックオイルを使い、シンプルなまとめ髪に。お母さんとしての柔らかい雰囲気と生活感を大切にしました。

脳内(審判)モード: 審判の衣装に合わせ、前髪をピンできっちりと留めるアレンジをプラス。

演出意図: 前髪を上げておでこを出すことで、表情の真剣さと「公平にジャッジする」審判としての規律を表現。ヘアを少し変えるだけで、穏やかな母親から、脳内スタジアムを支配する厳格な存在へと一気に印象を転換させています。

ポイントメイク:ケイトの陰影で作る大人の落ち着き

目元にはケイトのブラウンシェードアイズを使用。 色を乗せるというより、自然なホリを作ることで、39.9度の熱を出した息子に「キリ番じゃない」とツッコミを入れるような、マリのサバサバとした性格を演出しています。 リップはキャンメイクのステイオンバームルージュ。保湿しながら、ほんのりとした血色感を与えることで、健康的な母親像を完成させました。

スクロールできます

おわりに:ヘア一つで変わる「役のスイッチ」

「ヘアを少し変えるだけでも印象が変わる」。今回の美知子のヘアメイクには、そんな現場の想いが込められています。

病室とスタジアム、二つの世界を行き来する彼女の「前髪」と「まとめ髪」のコントラスト。その変化が、圭人の見る悪夢をよりコミカルでドラマチックなものにしています。ぜひ、その細やかなディテールに注目してみてください!

本サイトは、ヘアメイク師を育成する株式会社サロンフラフが運営しています。
日々の現場で得た知識をもとに、美容師のスキル向上に役立つポイントを解説しています。
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