ヘアメイク師という働き方を“物語”で伝える採用ブランディング

採用活動で「動画を活用したい」と考える企業は増えています。
けれど、実際に何を伝えればいいのか、どうすれば伝わるのかは、意外と難しいものです。

特に、“働き方の価値観”や“職場の雰囲気”のように、数字や制度では説明しきれないことほど、伝え方に悩む場面が多くなります。

わたしたちはこれまで、ショートドラマというかたちで「ヘアメイク師」という働き方を発信してきました。
その中で感じたのは、感情に触れる伝え方こそが、本当の共感につながるということ。

今回は、そんな「ショートドラマ」を採用にも活かせるか?というテーマで、わたしたち自身の取り組みと考えをまとめてみました。

目次

「伝わらない採用動画」からの脱却

美容業界でも、「働き方改革」や「多様なキャリア」という言葉を耳にするようになってきました。
けれど、そうした考え方をどう伝えるかは、まだ手探りのままです。

求人サイトやパンフレットでは伝えきれない。
動画を使ってみても、社長の想いを語ったり、制度を紹介したりするだけでは、なかなか届かない。

求職者が本当に知りたいのは、
「自分もその中に入れるかどうか」という、リアルな実感です。

「この働き方、自分にもできるかもしれない」
そう思えるかどうかで、応募のハードルは大きく変わります。

だから、物語で伝える

私たちは今、「ヘアメイク師」という新しい働き方を広めています。

美容師免許を活かしながら、サロンワークだけでなく、
撮影やブライダルなどヘアメイクの現場にも関わっていく。
現場経験を積みながら、ヘアメイクの技術も学んでいける仕組みです。

でも、これを言葉だけで伝えようとすると、どうしても曖昧になります。
「本当に現場に出られるの?」「忙しすぎない?」「どんな人がやってるの?」

そういった疑問を乗り越えるには、
誰かのストーリーとして見てもらうほうが、ずっと伝わりやすいと感じています。

ショートドラマという手法

そこで、これまで取り組んできた「ショートドラマ」を、採用にも活かしてみようと思っています。

縦型で、尺は3分以内。SNS上で完結する、小さなドラマ。
見た人の心に何か残るように、感情を丁寧に描きます。

たとえば、
夢をあきらめかけた美容師が、「ヘアメイク師」として再出発する話。

これは、実際に私たちの職場にいた人の経験をもとにしたストーリーです。

「ヘアメイクもできる働き方」があることを、ただ紹介するのではなく、
その選択に至るまでの葛藤や、乗り越えてきた思いを、物語として届ける。
それが、私たちの新しい採用ブランディングのかたちです。

採用=共感づくりの時代へ

今の時代、求職者が企業に興味を持つきっかけは、
情報量の多さではなく、「感情が動いたかどうか」です。

自分の過去と重なるところがある。
自分の未来を、少し想像できる。

その感覚が、たった1回の再生から生まれることもあります。

だからこそ、採用にもストーリーという手法が活きる。
まずは自分たちで、1本撮ってみようと思います。

採用ドラマ、企業にも広げられるかもしれない

この挑戦はまだ、採用における実績にはなっていません。
けれど、ショートドラマという手法を通して「伝える」ことに向き合ってきた時間はあります。

もしこの取り組みが誰かに届いたなら、
「こういう伝え方もある」と、他の企業にも提案できるかもしれない。

特別な演出や大きな予算がなくても、
働く人のリアルな想いを軸にしたドラマは、共感を生む力を持っていると感じています。

おわりに

まずは1本、自分たちで撮ってみる。
構想段階でも、やってみなければ始まらない。

採用に“正解”はありません。
けれど、「誰かに届いてほしい」という思いがあれば、それはきっと伝わる。

そんなチャレンジを、これから始めてみようと思います。

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