就職する美容室を選び始めた美容学生さんへ。美容学生の皆さんにとって、将来の働く場所選びはキャリアの方向性を左右する大きな決断です。特に、都心（都市部）か地方かで、美容師としての働き方や成長の仕方に大きな違いが出ます。本記事では、都心と地方で働くそれぞれのメリット・デメリットを徹底比較しながら、自分に合った働き方を見つけるヒントをご紹介します。
都心で働くメリット・デメリット
都心 (都市部) の美容室を就職先に選んだ場合のメリットとデメリットをみてみましょう。
メリット1.トレンドの最先端を学べる
都心には流行に敏感なお客様が多く、派手なカラーや斬新なスタイルのニーズがたくさんあります。最新のカット技術やスタイルに触れる機会が多く、技術力がどんどん高まる環境です。
また、新しいトリートメントやカラー剤などが発売されると、都心のサロンにはすぐに導入されやすく、実際に使って技術を磨けるのが大きな魅力。メーカーとのつながりが強いサロンも多く、試作品や研修の機会もあります。
メリット2.有名サロンが多く、刺激的な環境
技術だけでなく接客やサロンワークの質も高く、ライバルと切磋琢磨できることがモチベーションに。また、芸能人やモデルが通うようなサロンも多く、サロン内外でのヘアメイクの仕事に関わるチャンスも豊富です。
メリット3.SNSやメディア露出のチャンスがある
都心では撮影やメディア出演、インフルエンサーとのコラボなど、美容師として名前を売る機会も豊富です。ヘアメイクの現場（スタジオ撮影・ファッション誌・イベントなど）での活動も、SNS発信とリンクしてキャリアアップに直結します。
デメリット1.生活コスト(家賃・交通費など)が高い
収入が低いうちは、生活費に余裕がなくなりやすい点が課題。特に一人暮らしだと大きな負担に。
デメリット2.競争が激しく、プレッシャーも強め
優秀な美容師が集まる分、結果を出さなければ埋もれてしまうリスクも。常に緊張感を持って働くことが求められます。
デメリット3.人間関係がドライな場合もある
人の入れ替わりが激しいサロンでは、深い人間関係が築きにくいことも。職場の雰囲気や文化の相性は重要です。
地方で働くメリット・デメリット
地方のサロンに就職した場合のメリットとデメリットをみてみましょう。
メリット1.地元密着でお客様と長く関係を築ける
リピート率が高く、同じお客様と長くお付き合いすることが多いため、信頼関係が深まるのが魅力です。
メリット2.生活コストが抑えられる
家賃や物価が都心に比べて安く、安定した生活を送りやすい環境です。収入が少なくても十分暮らしていけます。
メリット3.独立しやすい／自分のスタイルを作りやすい
競合が少なく、早くから店長やオーナーを目指すことも可能。自分の理想のサロンを作るチャンスも多いです。
デメリット1.トレンド情報や技術が遅れがち
最新技術やデザインが地方に届くのは遅れる傾向があり、自分から積極的に学ぶ姿勢が大切です。
デメリット2.サロン数が少なく選択肢が限られる
自分に合う職場が見つけづらく、選択肢が狭まる可能性があります。
デメリット3.SNS発信などの影響力が届きにくい
地方だとフォロワー数や拡散力を上げるのに時間がかかることも。自分発信の強化が必要です。
自分に合った働き方を見つけるために
都心と地方、どちらが良いかは「あなたがどんな美容師になりたいか」によって変わります。以下のような視点で考えてみましょう。
①トレンド型 or 地域密着型？
・トレンドの最先端で働きたい
→ 都心向き
・お客様と長く関わりたい
→ 地方向き
②将来のキャリアビジョン
・海外で活躍したい／有名サロンで働きたい
→ 都心スタートが有利
・早めに独立してマイサロンを持ちたい
→ 地方での経験が有効
③ライフスタイルとのバランス
・刺激的な生活を求める
→ 都心
・のびのびと働きたい
→ 地方
就職先選択の3つのポイント｜あなたに合う働き方を選ぼう
都心にも地方にも、それぞれの魅力と課題があります。どちらが正解ということはなく、あなたの「なりたい美容師像」によって選ぶべき道は変わります。最後に、キャリア選びで大切にしたい3つのチェックポイントをおさらいしておきましょう。
- 自分が目指す美容師像に合っているか？
- 働くことで、どんな成長ができそうか？
- プライベートとのバランスはどうか？
理想の働き方を実現するために、まずは自分をよく知ること。そして、できれば都心・地方どちらのサロンも見学やインターンを経験してみることをおすすめします。実際に現場を知ることで、あなたにとってベストな選択肢が見えてくるはずです。
美容師という素敵な職業で、後悔のないキャリアを築いてくださいね。
